ピクニックバスケット考察

kaka

2009年10月24日 14:13

かっこいいピクニックバスケットの数々


これはもうお手本です。特注で現代版を作ってもらいたい。




これらは”マジ”アンティークのピクニックボックス達。1930年代のものからあるそうです。
ヤフオクではなくマジオクBonhamsに出品されたコレクタブルな名品の数々。
納められたカトラリーからナプキンまで、当時のものが完全に揃っているものも多いそうです。
http://www.bonhams.com/cgi-bin/public.sh/pubweb/publicSite.r?sContinent=EUR&screen=index


日本の文化ではこういうバスケットものは見られないけれど、昔の欧米上流階級の遊び感覚ってなかなか粋です。
映画タイタニックでも「お引っ越しですか?」ってほどの荷物(家具や絵画まで)持ち込んで船旅に臨むシーンがあったり、映画「シェルタリング・スカイ」でも、いったいいくつのトランクを持ってくの?ってほどに大小さまざまなトランクを持って(いやいや、お付きの人に持たせまくって)辺境に降り立っていました。

ちょっとしたピクニックでも考え方は同じなようで、ピクニックだからって古新聞でも敷いとけばいいやとか、割り箸でいいや、紙コップでいいや、と手を抜かず、きっちりとトランクやバスケットに納めた、日常と変わらずに輝くカトラリーセットを持ち出す訳です。もしかすると、いつもより余計にピカピカに磨いているほどでしょう。心意気でしょうか。

前から気になっていていろいろ見ていますが、アーカイブできるほどの知識も、歴史的見地もありません。
ただその「ツメツメ収納感」と、アウトドアを全く恐れていない贅沢な「素材感」、開けたら始まる「ワクワク感」、ゴアやプラスチック素材のない「ナチュラル感」が大好きです。詰め方の参考としてはけっこうGOOD 。いろいろ載っけておきます。


同じ柄のナプキンがかかっているところがニクイ。



この張り出しだったら、バーナーも乗せられるなあ。



イエローが上品。食器はホーローのようです。



全部ピカピカのカトラリーが藤の素材に合っています。

Bonhams http://www.bonhams.com/cgi-bin/public.sh/pubweb/publicSite.r?sContinent=EUR&screen=index

関係ないですが、正反対に、ショーンペンの傑作映画「Into the wild」の主人公クリスは、必要最低限のものだけ携えて、様々な日常の品々を捨てながら、身体とバックパックひとつでアラスカに向かいました。裕福な家庭から旅立った彼の貧相な「装備」を見るだけでも、彼が振り切りたかったもの「ピクニック・バスケット的」な詰め込まれた幸せが見えてきます。。。。って、映画の批評でもなんでもありませんが、豪華なバスケットの画像を整理しながら、ふとクリスの気持ちになってしまいました。
まあ僕はタイタニックもシェルタリングも、イントゥーザワイルドも両方好きです。そういえば、どの話も旅としては決して幸せに終着しませんね。


あなたにおススメの記事
関連記事